エルメスの「彼女と。」国立新美術館でシネマ体験
六本木の国立新美術館で行われているエルメス主催の展覧会「彼女と。」に行ってきました。
予約制ですが、無料。エルメスって太っ腹です。
「エルメス」と聞くと有名ブランドの中でも別格な響きがあるのは、文化的な社会貢献に力を入れている感があるからかも…と思う。
伝統的な手仕事の保護だったり、今回のようなアート展やフィルム上映とか。(しかもいつも無料。)
いつもは出遅れて気がついたら予約でいっぱいだったり、会期が終わっていたり…でしたが、LINEでフォローしていた甲斐があって今回は予約開始日に予約していたのです。
ただ…シネマ体験ができるというこの展覧会の概要を読んだとき、一体どんな体験ができるのかはベールに包まれた感じで意図的にわからないようにしてあり、実際行くまでは何を体験出来るのかはまったく予想できません。
「アクター」か「エキストラ」を選んで予約します。「アクター」にも興味があったけど、無難に「エキストラ」を選びました。
30分間隔で予約するのですが、同伴者1名OKで1回ごとの定員が予約の時点ではわからない。
実際に会場で「アクター」が各回1名、「エキストラ」が40名くらいということがわかりました。
入り口で首からぶら下げる「EXTRA」のIDカードを渡される。
紐がターコイズっぽいブルーで「流石エルメスっ素敵な色をチョイスしているのですねーっ」て思ったら、どうやら入場時間の回ごとに紐の色を変えていたのでしょうか。イエローとかグリーンとか他の色もあったみたい。ブルーでよかったって意味もなく思う。でもやっぱりブランドカラーのオレンジが王道なのかな〜(オレンジが実際あるのかは不明)
題名の「彼女」はエルメスが想定する謎の女性。
「アクター」演じる作家が「彼女」を知る人物たちを訪ねて「彼女」がどんな女性なのかを追い求めるストーリーでした。その撮影の様子を我々「エキストラ」が舞台の外から鑑賞…みたいな感じで、セットごとにみんなで移動。
セットは素晴らしく洗練されてました。そして、撮影クルーや「彼女」の知人(同性の友人知人2名、恋人1名)役の俳優さんもいて、経費のかけ方が半端ない。(さらにファッションモデル3名、彼女の妹役1名も)
↑俳優の女性もとてもキレイな方でした。(現役のモデルさんなのかな??)
「アクター」じゃなくて良かったってつくづく思う…。皆に見られる中、演技?するのも気後れしますが、さらに俳優さんの服が全身エルメスで統一されていて、その中に私服でぶっこまれるワケです。。。気にしなければそれまでですが、完璧な世界観の中で見劣りする自分が想像できてしまいます…(羞恥心と同じくらい虚栄心もあるのです…)
3シーンで、3つのセットを順番に観てから、舞台裏の小道具とかを鑑賞。(もちろん舞台裏はヤラセで、すべてエルメスの品々です)
一つ一つが素敵です。好みのニットを発見↓
さらに豪華なセットが続き…
途中、エルメスで装うモデルさん3名とパーティーの乾杯シーン。(ここで集合スナップを撮ってくれます。映画の予告っぽく動画加工され7日間Web上で見ることができます。ダウンロードして何度も楽しむことも出来る。)
そして、エンディングは「彼女」のお部屋を「作家(アクター)」が訪れるシーン。
「彼女」のお部屋は海外のインテリア雑誌みたいな感じ。
それを「エキストラ」は外から観て終わります…。
所要時間は約45分。あっという間でした…
シネマ体験ってなんなのか…今ひとつ掴めませんが、エルメスの洗練された世界観は伝わりました。