止めたいと思いつつ…最後まで観てしまった映画『サーミの血』そして『パラサイト』

地上アナログ放送が終了してからテレビのない生活になってもう9年目。

テレビはないものの…気がつくと週末はAmazonプライムビデオかNetflixで動画三昧という生活になっている…

ちょっとでもつまらないとすぐ別の映画やドラマに切り替えるって感じで、次から次へと観まくっていると何をいつ観たのか…最近ではもはやよくわからない。。。観ている時だけ夢中になって、ほとんどの動画は忘れてしまっています。

それでも良いのです。。。また観ればいいだけですから。

すっかり観たのを忘れていたら、また新たに楽しめる…と考えることもできるのです。

そんな中で、もう二度と観ようと思わないほど記憶に残ってしまいそうな映画に遭遇…

『サーミの血』

偶然プライムビデオで見かけ、レビューの☆が4.6となかなかの高評価。

サーミ人というスエーデンのラップランド先住民族への差別と偏見がテーマの社会性の高い映画だということ以外、なんの予備知識もないまま観始めたんですが…

なんだかツライ…なんかツライ感じのお話でした。。。

レビューが高いのは、社会的な価値があるからなんだろうな…と思う。

決して差別や偏見に対するカタルシスがあるわけではありません。。。

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かいつまんでいうと…10代半ばでサーミ人であることを捨ててスエーデン人として生きてきた老女が、サーミ人の妹の葬儀へ参列するために、しぶしぶ数十年ぶりに帰郷するなかで偏見に傷つき封印した過去を回想するお話。

利発な少女だった主人公は卑下されるサーミ人として扱われることを嫌い、どうにかそこから這い出ようとします。

盗むは嘘をつくは家族を裏切るはで…とんでもない行動を繰り返すのですが、偏見の中で追いつめられ…それを受け入れないとそうなりますよね…という感じです。

村を出る前から村から飛び出し都会で居場所を探すところまでが語られますが、どの段階でも周りに無理強いをして居座ろうとするのですが、居心地の悪さを感じられずにはいられません…

都会に出てようやく居場所が見つかった〜というシーンまでは語られず、冒頭で葬儀へ向かうすっかり成人した子供のいる息子との会話からスエーデン人とご結婚されたんですね…というのがわかる。

息子さんはサーミ人に対して偏見がないようなので、サーミ人に理解のあるご主人だったのだろうと察せられます。

とはいえ、サーミ語?を知らないと言い張る老女は、サーミ人であることを隠して生きてきたというのもわかります。

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「1930年代スエーデンでは、サーミ人に対してとっても差別的だった」というその歴史を伝えるべく映画化された話らしく、史実にそったフィクションなんだと思うのですが、生々しく…現実社会の世知辛さがリアルに語られています。

「サーミ」とは、日本でいう「アイヌ」という感じなのでしょうか。

スエーデンやフィンランドとか…北欧の国々は「人道的な先進国」って感じがしていたので、激しく差別される人達がいたという歴史が意外に思えます。

しかも、サーミ人は民族衣装を着ていてスエーデン人は洋服を着ているという服装の違いの他、目立った外見の違いがないみたい。

なので、映画の中では盗んだ洋服に着替えて簡単にスエーデン人に成り済ませてました。

それほど違いがないのに徹底的に差別されていたようです。

正直、途中で観るのが辛くなるほど人々が冷淡で、主人公も強情だったりして。。。

普通、一人くらい親切な人とかでてくるはず!と思いながら、もしかしたら…この人がその親切な人なのかも…と何度も裏切られ、偏見がなく少女に接する親切なスエーデン人は結局一人も出てきませんでした…(強いていうなら、サーミ人に興味をもつ息子さんがまだ救い。)

まー、その時の少女の視点で語られているので、皆がそういう人達に思えたということなんでしょうけど。

それにしても、なんだか世知辛さばかりが残る後味の悪さ…

でも、それが現代にも通じるリアルな社会なんだろうか…とも思う。

いわゆるフツーの社会人は、そこそこ親切で常識があり、他人に危害を加えないけど、未知のものやちょっと違うものに対して係わりを極力もたないように振舞う傾向があると思う。

何事もないように…巻き込まれないようにという、そこが世知辛く思えてならなかった…

そこに刺さるということは、自分がフツーの社会人そのものなんだろうな〜とも思う…。

最近の話題作 韓国発の「パラサイト」でも同じ世知辛さが刺さりました…

この映画に出てくる人達も極悪非道なんて人はいないのに、社会の中の居心地の悪さがひしひしと伝わってきて…そこから這い出ようとする家族の様子がイタかった…

特に感動したわけでも好感をもったわけでもないのに、きっと忘れないであろう映画になったのでした。

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