そういえば…統一教会と知らずにビデオセンターに通っていたな…という話(1)
阿部元首相の銃撃事件後、旧統一教会ネタが連日マスコミにとりあげられていますが、
個人的にも大好物な案件のためニュースサイトやYouTube番組をはしごする毎日になりました。
『信仰の自由という点で踏み込むのが難しい論』がありますが、
旧統一教会はそれには該当しないと思う。
…というのも、私自身が統一教会勧誘からのサバイバーだから…(;’∀’)
メディアを通して漠然とそう思うとかではないのです。
今回の事件が起こるまですっかり忘れていたのですが、
実は20代半ばの上京したての頃、約3カ月くらい旧統一教会のビデオセンターへ通い、1泊2日(だったと思う…もしかしたら2泊3日かも)の合宿セミナーにも参加したことがあるのです(;^ω^)
もちろん統一教会とは全く知らされずに「アメリカ発祥の自己啓発プログラム」という名目でしたが…
今から25年ほど前で断片的にではあるものの意外とはっきりと覚えていることが多いので、振り返ってみようと思います。
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キッカケは池袋の東口で手相の勉強をしているという女性に声をかけられたこと。
その頃ちょうど2度目の大学に合格し、入学したての4月くらい。
地方から上京したてということもあり、これからたくさんの人と知り合って自分の世界を広げようと意気揚々としていた時期で
好奇心が過剰すぎて「もっと手相とかに詳しい人にみてもらえるという話」に何の疑いもなしについて行ってしまいました(;^_^A
まだバイトもしていなかったため、暇だったというのもある。
声をかけられた当日だったか後日だったかはっきりしないけど、
手相やらを学んでいる施設があるとかで、そこへ案内されたのです。
場所は日暮里と西日暮里の中間に位置してました。
エレベーターのない古いオフィスビルの3階くらいで表札が「ナントカ…ソレイユ…」太陽という意味のソレイユという言葉が入っていることだけ覚えている。
いわゆる「ビデオセンター」といわれる施設だということが随分経ってからニュースか何かで知りました。。。
私以外にも2~3人くらい初めて訪れた女子がいて一緒に話を聞いたのはずなのに、なぜかその内容をほとんど覚えていない。
年齢不詳とされる幹部的な女性に四柱推命をしてもらい、
最後に「この方は疑り深いから気をつけて」と案内役のスタッフの方に言っていたのを聞いて「私って疑り深いんだー??」とそれだけ覚えている…
疑り深かったらもっと早く気づいても良さそうだけど…(;’∀’)
なので、占いもデタラメだったのかもしれませんね(-_-;)
とにかくそこは「アメリカの方から来た自己啓発」のセンターで、
はじめのうちは費用がかからないので時間があるときに「月に2~4回くらい来るといい」とのことで定期的に訪れることになったのですが…
そもそも私には統一教会がヤバい宗教だという知識は十分にありました(;^_^A
というのも、地元の女子大に入学した時、統一教会の問題が大きくなり始めたタイミングだったため、くれぐれもひっかからないよう構内の掲示版には大々的に注意喚起がされており、
ミッション系の大学側は学生が狙われないように広く告知を呼びかけていたのです。
おそらく対象となってしまった女子学生が複数名いたのだと思う。
さらにクラスメイトの1人が、だんだん欠席するようになり…どうやらモルモン教の宣教師と付き合い始めて布教活動をしているらしいというゴシップが流れたりして、
とにかく宗教には気をつける…という風潮がありました。
…なのに、「統一教会のビデオセンター」と「アメリカの方からきた自己啓発センター」を結びつけることができず、まんまと通うことにしてしまったのです…(;´Д`)
月に2~3回ペースで、1回大体1時間半くらい。
まずはビデオをみるのですが、内容はテレビ番組「知ってるつもり」の録画がほとんどでした。
それを観た後でビデオの感想とか日常の出来事などを担当スタッフ(というのが割り当てられている)と話して終わる…という流れ。
便宜上、街で声をかけてきた方:Aさん、施設の担当スタッフ:Bさんと呼ぶことにします。
このビデオセンターでは、おそらく日々の心配事や閉塞感などを聞いてもらい信頼関係を築いていく的な意図があるのだと思うのですが、
その時の私は田舎のサラリーマンから一転、上京して大学生へと新たな一歩を踏み出したばかりで
心身ともに元気そのものでした。
そのため、特に何ということもなく…暇なので通っている的な感じに(;’∀’)
おそらくBさんはちょっとやりにくかったかもしれません。
なにせ私が話す内容が暑苦しいくらいポジティブで
疲れていたり弱っていないため、なかなか寄り添うというアプローチができなかったと思う。
一方、Aさんはなかなかの強者でした(;’∀’)
Aさんは施設スタッフではないようで会うこともなくなるかと思いきや、私のお世話役はBさんではなくAさんらしく、その後もなにかと連絡をくれたりしました。
さらに「一人暮らしだったら大変でしょう」ということで、乾麺やサトウのごはん、お菓子、タオルなどの詰め合わせが届いた時にはかなり驚きました。
「なんでそこまでしてくれるのかな…??」と不思議に思わなくはなかったのですが…
「親切な人なんだな~」くらいに思っていたのです。
今思うと術中にはまってましたね。
恩を受けるとそれを何らかの形で返さないと…という気持ちが芽生えるし、
親切にしてくれる人を疑ったりしてはいけない…みたいな気になったりして
なかなかNOと言えなくなる状況を作られていたんだと思う。
そのうち大学にも慣れクラスに親しい友人もでき、当時オシャレでイケてる街 恵比寿(笑)でバイトを始めたこともあり、
通う頻度を減らしてそろそろフェードアウトか…という気分になっていました。
というのも、施設で話すのはほぼBさんとのみで毎回同じことの繰り返しで
代り映えしない感じが否めなくなっていたのです。
それを察知されたのか「そろそろ合宿とかに参加しませんか?」と
2か月くらい過ぎてお誘いがありました。
それは有料だったのですが、それほど高くない金額設定だったと思う。
金額を全く覚えていないのですが高額だったら参加しなかったはずなので。
2万円もしないくらいだったのでは…という印象しか残っていませんが。
けっこうな人数の合宿らしく、レジャー感覚で参加してみることにしたのです。
あーぁ、飽くなき好奇心って良くも悪くもドラマのきっかけになるんですよね(*´Д`)
つづく…
この後の合宿に参加した記事はコチラ
統一教会と正体を知った後の記事はコチラ