令和な趣味「盆栽」をはじめる
コロナ禍の2020に辿り着いた「盆栽」という趣味。
ずーっと昔に気にはなっているのに、どこかで自分には難しいんじゃなかろうかと勝手に思い込んでスルーしていた分野だったと思う。
世の中のボタニカルブームに流されているかも…な気もしつつ「細く長い趣味」として最近やる気になったのです。
その経緯はまた別記事で。
とりあえず図書館で「盆栽」関連の書籍を借りまくり、どうやら自分には「王道な盆栽」よりも「ちょっとくだけていてオシャレな盆栽」がよさそうだという結論に。
独学よりもまずは「習う」が信条なので、盆栽教室を探すと都内にはイロイロとあるんですね〜。
なぜか始める前から「長く続ける前提」で自転車圏内のオシャレ系の盆栽教室で淘汰していき、結局候補が2つまで絞られました。
どちらも開店した際になんとなく話題になった記憶があるのですが、結局一度も訪れたことのないショップだったかも…と思う。
1つ目:中目黒の「グリーンスケープ」
メールで問い合わせるとすぐに返信がありましたが、2期制でちょうど募集が締め切られてました…残念。
12月にコケ玉のワークショプがあるとのことで、そちらを仮予約しておきました。
2つ目:自由が丘の「品々」
冒頭の写真はこちらのお店の軒先です。
こちらは単発でその都度申し込みができる気軽さがあり、3週間後の初心者クラスを申し込みました。
申し込んだものの、実際その日にどんな盆栽を作るのか…イマイチわからない。当日のお楽しみ…ということなんでしょうか。
レッスンまでの数週間は盆栽を置く棚をどうしようかと気になり毎日ネットで検索したり、DIYをされている方のブログをみたり…まだ何も始めてないんですけどね。
盆栽用語で盆栽を置く場所を「棚場」というらしい。
結局良さそうな棚を見つける前にレッスン当日が来てしまいました。
その日の参加者は私を含めて5名。(コロナ禍だから…なのかもですが、マックス6名で行っているようです)
驚いたことに私以外は皆、若者でした…。
男子3名、女子1名、オバサン(私)1名という構成。
苗木は数種類から好きなものを選べました。
松や長寿梅、小さな実がついているのとか、楓みたいなものとかそれぞれの名前を覚えていないのですが、4種類くらいあったかな。さらに桜も追加で出てきました。
記念すべき盆栽第1号をどの苗木にするか…やはり始めの一歩は王道の「松」か…、でもそれではフツー過ぎ?かといって、これという決め手が思い浮かばない〜心の中で自問自答を繰り返すうちに最後になってしまいました。
…で、結局「桜」を選ぶ。
いつかは「桜」と思っていた…
でもこんなに早く桜というのも気持ちの整理が…みたいな気分もあってすぐに飛びつかなかったのですが、迷いながらも「やっぱりこれかな〜」ということで決定。
かろうじて3枚葉が残っていましたが、数日内に葉が落ちるとか。
もともと落葉した寒木のシュールな感じが好きなので、葉が無くなることは気にならないけど、剪定について聞くタイミングじゃないことをやや残念におもう。
自分の席についてからもこの選択でよかったのだろうかと内心、往生際が悪かったのですが、作業を進めるうちに自分の苗木が可愛くてしかたなく思えてきて仕上げの段階までくると、この苗木以外は考えられない!とまで愛でておりました。
「品々」では「景色盆栽」というスタイルを提唱しているそうです。
鉢に苗木を植え替えるだけでなく、石や苔、化粧砂を組み合わせて一つの景色を作っていくとのこと。
なので、苗木は鉢の真ん中ではなく端に寄せるようにしたり、傾けてみたり…、ポジションが決まったら始めに混ぜておいた盆栽の土を投入して安定させます。
その後、石をのせ(任意)、苗木と石をつなぐように苔を貼ると不思議と石が馴染んで風景が見えてくる感じ。
さらに化粧砂で道の雰囲気をだしたりすると、手のひらサイズの小さな鉢が広く見えてくるから不思議なものです。
小さな中に大きな景色がある…いわゆる最近流行のテラリウムの和風版でしょうか。
テラリウムが流行る前から続いているでしょうから、そういったら不本意ですかね。
先生は苗木をみるとどんな景観にするかイメージできるそうなのですが、我々初心者は「出たとこ勝負」とならざるおえません…
結局、先生がその都度順番に手直しをしてくれてすっかり完成度が高くなるといった具合で、仕上がりのよい作品を持ち帰れるということみたい。
私に至っては、ほとんど先生が作ってくれた感じになってしまいましたが、プロにやってもらえてラッキーと内心おもう。
これからのお世話は自分になるわけで…始まりの仕上がりがいいというのは育てるモチベーションにかかわるので大切なのです。
持ち帰りはこんな感じ↓
帰宅後、まだ一鉢しかないけど、棚もない…。
でも桜は外で寒さを経験させた方がいいと本に書いてあったぞ…直置きは虫がついたりしやすいのでよくないとも書いてある…
と思い倦ねていたところ、いい案が…。
やや大きめのテラコッタの鉢を逆さまにして乗せることにしました。
これでしばらくは乗り切れるかなと思っているところなのです。