猫と手織りのペルシャ絨毯
勤め先の近所に在日30年以上のパキスタン人オーナーが営むペルシャ絨緞屋があり、たまたま一人がちょっとした小ぶりの絨毯を買ったことから、会社でペルシャ絨毯ブームがやってきました。
ご近所ということもあり百貨店で買うよりもだいぶお安くしてくれたようで、このときは同僚が数人ずつ(就業中にもかかわらず…)代わる代わる見に行っては誰かが買うという流れができていて、私は会社帰りに同僚2人と立ち寄ってみることに。
でも、私は付き添うだけという気持ち。
だって、我が家には猫がいるので…
いくら安くしてもらったとしても高価には違いない…それで爪研ぎされた日には失神してしまいます…
実際、我が家の赤いカーペット、爪研ぎにより裏側の糸が出てきてしまい掃除機をかけてもキレイにみえない状態になっている…
ウール100%だけどもともと高いカーペットでもなく、新調しても同じことかと諦めてずーっと現状維持のままやり過ごしている感じ。
しかし…絨毯を買った同僚が「家に帰る度にちょっと気持ちが上がるから、今まで絨毯に全然興味なかったけど買って良かった〜♪」ということで強く勧めてくるようになり…気に入ったのがあったら買ってもいいかな〜という気分になりはじめる…
とりあえず、パキスタン人のオーナーに「猫飼っているんですけど…爪研ぎとか大丈夫ですかね〜??」と聞いてみると…
「ニホンノ猫ハ、ダイジョウブ〜ネ〜」というお答え…
…やっぱ、ダメか…と内心思っていたところ、後日、絨毯にハマった同僚がネットで調べた知識を教えてくれました。
「絨毯の裏の毛が出てくるのは、下糸が接着されているだけの機械織りの絨毯だからで、手織りの場合は下糸も結んで織っているから糸が出てくることはないらしい。だから猫が爪研ぎしても手織りだったら大丈夫かもしれない」とのこと。
そっかー、そういわれてみると…IKEAだけど手織りの小さめのカーペットがテーブルの下に敷いてあって、それはあまり下糸は出てきていないから本当かも!?と思い当たる。
左:下糸出ている赤絨毯 右:IKEAの手織り絨毯
で、本気で買う気になり、わざわざ土曜日に会社近くのその店まで物色しに行ったものの残念なことに気に入った柄がない…
サイズも重要。念のため、留守時は巻いて立てておけるものにしておきたかったので、120×180くらいを目安に探したのですが、サイズと柄に制約があると選べるものが限られてしまって見つからない。
「こういうのって、やっぱり出会いだよね〜」と思いながら、帰宅後にヤフオクでヴィンテージのペルシャ絨毯を検索して見ると…気に入った柄とサイズがピッタリ合うもの発見!
しかも3万円とリーズナブル。
ヴィンテージ絨毯を扱うショップの商品で、オークションではなく即決価格でした。
見つけて少し迷っていると2日後にセールで20%OFFになったので、とうとう買ってしまいました。
遊牧民(トルクメン族)の絨毯のようで、織られたのは約30年前と書いてある。
ザクロを思わせる赤色にギュルとよばれる部族の紋章が織り込まれて、その柄にとても惹かれるので前世は遊牧民だったのか??
端が波打つほど補修が繰り返されて空飛ぶ絨毯風になっているけど、この際いいことに。
もしかしたら、猫にやられてしまうかも…なのでお手頃で気に入った絨毯に十分満足。
届いて早速広げると…やって来て、早々に爪研ぎの仕草?!
ちなみに我が家の猫は爪を切らせてくれないため、いつも伸びきって鋭い。
でもっなんか…大丈夫だった〜!
この3ヶ月、無傷です。
…で、もう一つ予想していなかった問題。
猫にありがちな「絨毯にゲロ」…
これの頻度は高かった。。。のですが…「その都度、拭き取りで跡残らず」でクリアできました。
そう!「ウールのペルシャ絨毯は水をはじく」と同僚が前出のパキスタン人オーナーから聞かされた通り、ゲロ吐かれてもしみ込まないので掃除がしやすいのでした〜
猫にはダブルノットの手織りのウール絨毯がオススメなのです。